こどもの本
月刊「こどもの本」は、日本児童図書出版協会発行の月刊誌です。
当協会に参加している児童図書出版社41社の新刊情報や、児童書にまつわるエッセイや評論をお楽しみいただけます。

表紙のことば・たけがみたえ
雨にかくれる
明日も雨、明後日も雨、その次の日も……となるとやはり気持ちもどんよりしてきます。だけど、雨粒が傘などにあたる音に包まれていると気持ちが良くて、今日は何もしなくていいか、と落ち着くことがあります。
子どものころ、開いた傘を重ねて籠もるのが好きでした。何をするでもないのですが、誰にも気付かれない秘密の場所という設定に浸って、ひとりで喋ったり、鼻をほじったり、「無」になったりしていました。秘密の場所とはいえ、そんな様子を誰かしら見ていたに違いありません。
竹上妙 木版画作家/絵本作家。絵本作品に『マンボウひまな日』『ふくろうのオカリナ』(蜂飼耳/文)『きょうは泣き虫』『うみのあじ』『だんだんだんだん』などがある。最新刊は『みたらみられた』(アリス館)。
◇インスタグラム
@takegamihangajimusho_tae
@okantea
2021年6月1日発行
定価(本体150円+税)
ISSN 0385-0463
月刊「こどもの本」
2021年6月号
心にのこる一冊
銀河鉄道の夜 南家真紀子
私の新刊
なになになあに?〜おくはらゆめなりの哲学〜⑥
愛って、なあに? おくはらゆめ
賢治先生の自然観察⑥●最終回
つまらないから尊い 澤口たまみ