“さがしています。こんな本”
月刊「こどもの本」2019年3月号より
あの日を忘れない~震災の本
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奥山文弥/著・木戸川漁業協同組合/監修(本体1300円 小学館)福島県楢葉町の産業は、サケの養殖・放流事業。福島原発事故で大災害に見舞われた楢葉町木戸川漁業協同組合の復興の取り組みを描く。記録写真も多数掲載。 |
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神谷サニー/著(本体3800円 評論社)もし台風が来たら、もし地震が起きたら、どう行動すればいい? 国際レスキュー隊で活躍した防災のプロが、心がまえを語ります。 |
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内田麟太郎/文・神田瑞季/絵(本体1300円 PHP研究所)東日本大震災後5年の節目に、改めて震災を振り返り、生きる意味を問う絵本。宮城県女川で震災に遭った神田氏と内田先生のコラボ企画。 |
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門田隆将/著(本体1400円 PHP研究所)福島第一原発事故発生後、吉田所長と現場の人たちは、何を感じ、どう闘ったのか。ノンフィクション作家が子ども向けに鮮明に描き出す。 |
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葉 祥明/絵・文(本体1400円 佼成出版社)ある少年が体験した「あのひのこと」(東日本大震災)を軸に、家族の絆に支えられ、希望の光を見いだすまでを繊細なタッチで描きます。 |
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ささきあり/文(本体1500円 佼成出版社)津波で家族を失った佐々木陽音くんは、学校の再建を考える授業を通して自分の役割を見つめ直し……。未来へ歩む子どもたちを描きます。 |
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今関信子/文(本体1500円 佼成出版社)宮城県の縫製工場・オイカワデニムは、これまで不況や東日本大震災などの逆境を乗り越えてきました。デニム一筋でやってきた工場の歴史を追います。 |
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いもとようこ/作・絵(本体1400円 金の星社)山の上に置かれた電話。誰もが自由に使えて、今はそばにいない人と話すことができます。岩手県大槌町に設置された電話ボックスがモデルの絵本。 |
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淺沼ミキ子/文・黒井 健/絵(本体1300円 金の星社)東日本大震災で家族との思い出がつまった海に命を奪われた少年。悲しみに暮れる母に少年の祈りの声が届く。復興を願い、命のつながりを祈る絵本。 |
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今西乃子/著・浜田一男/写真(本体1300円 金の星社)復元納棺師・笹原留似子さん。東日本大震災被災地に入りボランティアで三百体以上のご遺体を復元した。笹原さんの活動を通して生と死、命を考える。 |
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森島いずみ/作・狩野富貴子/絵(本体1300円 学研プラス)唯一の家族だった母が、東日本大震災で犠牲になってしまった6年生の早紀。不安な気持ちを抱きながら、初めて会うことになる祖父との暮らしが始まる。 |
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ひまわりをうえた八人のお母さんと葉方 丹/文・松成真理子/絵(本体1500円 岩崎書店)2011年3月11日、津波で子どもたちの命を奪われた大川小の母たち。子どもに語るように育てたひまわりに託した祈りと願い。 |
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宇部京子/さく・菅野博子/え(本体1300円 岩崎書店)3月11日、90名の小さな命を救ったのは「避難訓練」だった。「奇跡の脱出」をした岩手県野田村保育所をもとにした絵本。 |
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菅野博子/文・絵・高野己保/原案(本体1400円 岩崎書店)30年前に病院にきたディーゼル発電機、でんちゃん。地震と津波、停電の危機のなか、5日間発電し続けた。実話を元にした絵本。 |
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NPO法人元気になろう福島/編(本体1400円 文研出版)福島の子どもたちが、被災した体験を見つめて作文に、画家、絵本作家の方々が、作文から受けた想いを、絵に表しました。子どもたちの想いを感じます。 |
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あんずゆき/文(本体1300円 文溪堂)津波に遭った犬のまるこの命を救ったものは、特別な英雄などではなく、一人一人が自分ができることを…と行動した「命のリレー」。 |
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大庭 桂/作・NAKA/絵(本体2000円 教育画劇)歴史的な大復原工事を終えた「東京駅」のお話の中で、1923年の関東大震災で決死隊となり、火の手のせまった駅舎を守った職員たちの姿が描かれています。 |
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藤田晋一/作・洵/絵(本体2000円 教育画劇)阪神・淡路大震災で瓦礫となった建物が神戸文化のシンボルとして復活するお話「旧神戸居留地十五番館」のほか、特別コラム「復興のシンボル」を掲載。 |
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震災をつたえる会/編(揃本体9000円 小峰書店)1995年におこった阪神・淡路大震災。家やビルは一瞬のうちに壊れ、家族や友だちは失われた。その驚き、悲しみ、怒りや家族、友だちへの思いがあふれた作文集。 |
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NPO法人仕事への架け橋/編・まど・みちお/画(本体1600円 小峰書店)被災した東日本地区の高校生・高等専修学校生をはじめ、日本全国の高校生から寄せられた仕事、将来、そして生きるということを見つめた真摯なことば。 |
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茅野一郎/著(本体1300円 小峰書店)地震はどうしておこるのか。地震は予知できないのか。地震がおこったら、どうすればいいのか。地震について、ぜひ知ってほしいことをお話しします。 |
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谷川勝至/著(本体1500円 少年写真新聞社)原発事故以来、子どもたちの間にも広がった放射線への疑問や不安に答えるために、いたずらに不安をあおるのではなく、科学的な立場で放射線を解説。 |
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永幡嘉之/写真・文(本体1400円 少年写真新聞社)大津波の後の浜辺を歩き続け、津波をくぐり抜けた生きものたちに出会った。その驚きと、生きものたちが再び消えてしまうまでの物語を写真で伝えます。 |
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アラン・ドラモンド/さく・まつむらゆりこ/やく(本体1300円 福音館書店)暮らしに使うすべてのエネルギーを、身のまわりの自然からつくりだせたら。そんな夢を抱いて動き出したデンマークの小さな島の人々。実話を元にした物語。 |
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アラン・ドラモンド/さく・まつむらゆりこ/やく(本体1400円 福音館書店)竜巻がアメリカの小さな町を襲い、すべてを吹き飛ばした。けれど、人々は未来をあきらめず、自然とともに暮らせる緑の町づくりを目指す。実話を元にした物語。 |
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豊田直巳/写真・文(本体2000円 農山漁村文化協会)牛を手放し「ふるさと」飯舘から避難しながらも再び草を刈り種をまく酪農家の7年を通して、原発震災をどう記憶し、どう生きるかを静かに問いかけます。 |
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豊田直巳/写真・文(本体2000円 農山漁村文化協会)家族がバラバラにされながらも畑仕事を再開する農家の営みを通して、放射能に「ふるさと」飯舘を追われた人びとの「現実」と「願い」を伝えていきます。 |
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豊田直巳/写真・文(本体2000円 農山漁村文化協会)放射能に「ふるさと」飯舘を追われ、仮設住宅を「第二のふるさと」として生きる人びとに寄り添い、そこで暮らすおばあちゃんたちの「願い」を伝えていきます。 |
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すとうあさえ/文・鈴木まもる/絵(本体1400円 童心社)3・11の直後、東北に石油や灯油を届けるために、新潟から郡山へ、ディーゼル機関車が活躍したのをご存じですか? 実話を元にした絵本です。 |
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夏 緑/著・たかおかゆみこ/絵(本体3500円 童心社)災害が起こって助けがくるまでの72時間を生きのびるための101の方法を伝えます。科学的根拠に基づいた防災の知恵と心構えをわかりやすく解説。 |
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いとうみく/著・宍戸清孝/写真(本体1500円 童心社)2035年、M8・6の直下型大地震が発生、沿岸部を津波が襲う。母を救えなかった中学生・一弥は、絶望の底から生きる希望の光を見出せるのか……。 |
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指田 和/文・伊藤秀男/絵(本体1300円 ポプラ社)被災したことをわすれろ、という人もいれば、わすれるな、という人もいる。でも、ぼくはわすれないほうがいいと思う。釜石の子どもたちのドキュメント。 |
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安田菜津紀/写真・文(本体1500円 ポプラ社)岩手県陸前高田市の小さな港町で、震災の悲しみを乗りこえ、海とともに生きる人々。その姿を温かみのある文と写真で描きだすノンフィクション写真絵本。 |
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やじまますみ/著(本体1400円 ポプラ社)一家で被災したイラストレーターが、絶望にうちひしがれる住民の姿と、ボランティアに駆け付けた中学生の溌溂とした表情を繊細な筆致で捉えた1冊。 |
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谷 敏行/原案・畑中弘子/文・かなざわまゆこ/絵・神戸市消防局/企画・協力(本体1200円 BL出版)地震がおきたら、自分で自分の体をまもることが大切。そのことをわかりやすく伝えたいという神戸市消防局職員の思いからうまれた防災絵本。 |
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杉本深由起/文・永田 萠/絵(本体1400円 BL出版)ノリコの兄のケンイチは小学5年生。阪神大震災の朝、ケンイチは母に代わって新聞配達をしていた…兄の夢を引き継いでいこうとするノリコの姿を描く。 |