日本児童図書出版協会

児童書出版文化の向上と児童書の普及を目指して活動している団体です

“さがしています。こんな本”

月刊「こどもの本」2014年12月号より

クリスマスにおくる一冊の本2014


クリスマス・オールスター

中川ひろたか 文/村上康成 絵(一三〇〇円 童心社)

きょうはクリスマス。ツリーをかざって、うたもうたって、みんなでじゅんびをしていると……。おひなさまやこいのぼりたちもクリスマスがしたいと、ぞろぞろとやってきました。季節のなかまがせいぞろいのゆかいなクリスマス! さあ、サンタさんはやってくるのでしょうか? みんなでクリスマスのわくわくを味わえる、たのしい絵本です。 ISBN978-4-494-00580-2(2、3歳〜小学低学年)


100にんのサンタクロース

谷口智則 文・絵(一五〇〇円 文溪堂)

みんなが楽しみにしているクリスマスの日。その日はサンタさんにとっても特別な日です。なぜかって? それはプレゼントを配り終わったあとに、サンタさんだけのお楽しみがあるから。さて、そのお楽しみとは……? 注目の絵本作家、谷口智則さんの日本デビュー作です。見返しにある100人勢揃いしたサンタさんのイラストは壮観! ISBN978-4-7999-0052-9(幼児から)


マウとバウのクリスマス

ティモ・パルヴェラ 作/末延弘子 訳/矢島眞澄 絵(一四〇〇円 文研出版)

ネコのマウは気まぐれなロマンチストで、イヌのバウは現実的な働き者。クリスマスが近づき、バウはマウのために、大きな雪玉でアドベントカレンダーを作る。マウはうれしさのあまり、雪玉にさわってしまった。そのはずみで動き出した雪玉は村に向かって転がっていき……。フィンランドの心あたたまるクリスマスストーリー。 ISBN978-4-580-82189-7(小学高学年から)


スノーマン

とびだす アコーディオンブック
レイモンド・ブリッグズ作(八〇〇円 評論社)

男の子がスノーマンをつくりました。すると、スノーマンに命がやどって、ふたりは夜の冒険へ! あの名作が、手のひらサイズの可愛い本になりました。アコーディオンのように蛇腹になった16ページの中に、絵本の名場面が折りたたまれています。開いて飾っても楽しく、またプレゼントにも最適。箱入りです。 ISBN978-4-566-00544-0(幼児〜小学低学年)


どうぶつたちのメリークリスマス

リチャード・スキャリー え/キャサリン・ジャクソン ぶん/ふしみみさを やく(二〇〇〇円 BL出版)

ほほえましいシカの親子を描いた「うたうクリスマスツリー」、プレゼントを買いにでかけたブタさんをユーモラスに描く「ブタさんのクリスマス」など、クリスマスにまつわるお話や詩を集めました。その日をまちこがれる動物たちの、ほのぼのした様子が伝わってきます。クラシカルな絵を楽しみながら、クリスマスまで1話ずつ読むのもおすすめです。 ISBN978-4-7764-0622-8(幼児〜小学低学年)


クリスマスのおばけ

せなけいこ 作・絵(八八〇円 ポプラ社)

クリスマスの日はうれしいなー。にこにこしながらねむるけど、おばけの子どもはどうかしら? 「子どもは、周りのちょっとした配慮で、大変思いやりのある子にもなれる。たとえ、クリスマスに自分がしあわせな時でも、プレゼントやごちそうをもらえない者に対する思いやりは持っている」そんな著者の思いがこめられた、可愛らしく温かな作品です。 ISBN978-4-591-13597-6(2歳から)


サンタのおまじない

菊地 清 作・絵(一二〇〇円 冨山房)

クリスマスイブにけんちゃんに届いた箱を見てみると、けんちゃんのきらいな野菜がたくさん入っていました。でもサンタさんからの手紙にあった通りにおまじないを唱えると、野菜がつぎつぎに変身します。楽しい切り絵の絵本。 ISBN978-4-572-00309-6(幼児から)


冬のえほん集

絵本雑誌「おひさま」ベストセレクション
長 新太・他 作・絵(一八〇〇円 小学館)

「おひさま」が15年にわたって発表してきた数千におよぶ絵本作品の中から、読者の人気が高かった、クリスマスのお話を中心にした冬の読み聞かせにぴったりの傑作集。あわてんぼのサンタさんの一日を描いた「うっかりサンタさん」(100%ORANGE・作)など16話を収録しました。一流の声優陣による〈よみきかせCD〉付き。 ISBN978-4-09-726851-2(3歳から)


トビのめんどり

ポリー・アラキジャ 作/さくまゆみこ 訳(一五〇〇円 さ・え・ら書房)

トビはめんどりをかっています。トビのともだちは、うし、やぎ、ねこ、いぬ……いろんな動物をかっています。ともだちの動物たちは、つぎつぎにあかちゃんを産みます。トビのめんどりは卵を産みます。……あかちゃんの数、卵の数をかぞえましょう。にわとりが何羽いるかかぞえましょう! 数をかぞえる楽しさが、いっぱいに詰まった絵本です。 ISBN978-4-378-04140-7(小学低学年)


サンタさんのてがみ

ジョセフィン・コリンズ 文/ゲイル・イェリル 絵/ゆりよう子 訳(一八〇〇円 ひさかたチャイルド)

もうすぐクリスマス。子どもたちからの手紙を読んで森の仲間たちがプレゼントを用意します。ところが……。大事な手紙をなくしたサンタさんのために、ちびっこねずみが大活躍。至るところに封筒があり、実際に封筒から手紙を取り出せ、クリスマスの楽しさ満載のしかけ絵本です。 ISBN978-4-89325-915-8(2、3歳から)


トムテと赤いマフラー

レーナ・アッロ 文/カタリーナ・クルースヴァル 絵/菱木晃子 訳(一二〇〇円 光村教育図書)

小さい頃、マフラーをなくしたことがありました。私はずっと、マフラーがどうなったのか、気になっていました。とてもすてきな赤いマフラーだったから。これは、なくしてしまったマフラーのお話。でも、その始まりは、トムテのことから…。北欧スウェーデンの妖精、トムテにまつわる夢物語。感傷的な空想をユーモアたっぷりに描いたファンタジー。 ISBN978-4-89572-884-3(幼児から)


サンタさん!

ルーファス・バトラー・セダー 作/きたむらまさお 訳(二〇〇〇円 大日本絵画)

『ギャロップ‼』『ワドル‼』など、ページをめくると絵が動画のように動きだす人気シリーズの最新刊。フラフープをまわしたり、宙返りをしたり、一輪車に乗ったりするサンタさんの動きが、ページのめくりかたで変わります。陽気なサンタに出会えます。 ISBN978-4-499-28548-3(幼児から)


いぬのロケット お話を書く

タッド・ヒルズ作/山本敏子訳(一四〇〇円 新日本出版社)

小鳥先生のおかげで、犬のロケットは本が大すきになりました。今度は自分で物語を書いてみようと思います。でも何を書いたらいいんだろう……。小鳥先生に教わりながら、ロケットはインスピレーションとことばを組み合わせ、物語のイメージを作ります。物語を書きあげたロケットは主人公のミミズクと仲良しになっていました─。 ISBN978-4-406-05726-4(小学低学年から)


クリスマス くろくま

たかいよしかず さく・え(八〇〇円 くもん出版)

くろくまくんとなかまたちがクリスマスパーティーを開きます。お待ちかねのプレゼント交換の時間。あれっ、ひとつ大きなプレゼントが残りましたよ。みんなであけてみると……? 人気のキャラクター、くろくまくんのクリスマスの絵本。相手のことを思いやる季節〝クリスマス〟にぴったりで、心があったかくなります。 ISBN978-4-7743-2109-7(幼児から)


チューせんせいはおいしゃさん

いもとようこ 作・絵(一二八〇円 ひかりのくに)

ねずみのチュー先生はとっても良いお医者さんで、森の動物達の病気をすぐに治してしまいます。ある日やってきたのは、のどの調子の悪いねこさん。口の中をドキドキしながら覗き込んで薬をぬったチュー先生でしたが…。お医者様のお世話になることも多い風邪の季節に、子どもの不安を取り除くのにおすすめの1冊です。 ISBN978-4-564-01859-6(3〜5歳)


おおきいツリー ちいさいツリー

ロバート・バリー さく/光吉夏弥 やく(一三〇〇円 大日本図書)

ウィロビーさんのお屋敷に届いた大きな大きなツリー。でも大きすぎて天井につかえてしまい、先っぽを切ることに。その切った先っぽをくまが持って帰り家に飾ったけどやっぱり大きくて…。ツリーの先っぽが次々と動物たちの家を飾る楽しいお話。 ISBN978-4-477-01141-7(4歳から)


にんじゃサンタ

丸山誠司 作・絵(一二〇〇円 PHP研究所)

にんじゃサンタは、今日も修行にはげみます。ひたすら走るのです。ひたすら飛ぶのです。ひたすら投げて、かくれて、もぐったりするのです。そしてクリスマスイブの日、いよいよにんじゃサンタの出番です。にんじゃサンタは、夜の街をひたすら走って飛んでかくれるのです。そして、子どもたちに見つからないように、プレゼントを届けるのです。 ISBN978-4-569-78096-2(4、5歳から)


トリックアートクリスマス

北岡明佳 監修/グループ・コロンブス 構成・文(一三〇〇円 あかね書房)

トリックアートの世界にも、クリスマスシーズン到来! クリスマスに向けて、サンタのプレゼント工場ではおもちゃの箱づめ作業の真っ最中。でも、なんだか箱の形が変…? この世界のクリスマスはひと味もふた味も違います。たくさんのだまし絵、錯視のトリック、さがし絵遊び…。これまでにない、ふしぎで楽しいクリスマスがやってきました! ISBN978-4-251-09784-2(小学低学年から)


みんなのチャンス

ぼくと路上の4億人の子どもたち
石井光太 著(一四〇〇円 少年写真新聞社)

「ぼくたちは気づいていないだけで、本当は多くのチャンスを持っている」。作家・石井光太が写した世界の子どもたちの姿と、日本の子どもたちにおくるメッセージでつづる写真絵本。なぜ、子どもたちは路上で生きるのか? 日本の子どもたちが世界に目を向け、そして、自分自身を顧みるきっかけとなる1冊です。 ISBN978-4-87981-500-2(小学高学年~中学生)


急行「北極号」

C・V・オールズバーグ 絵と文/村上春樹 訳(一五〇〇円 あすなろ書房)

クリスマスイブの夜、サンタを待つ少年のもとに現れたのは謎めいた汽車、急行「北極号」。列車に乗りこんだ少年は、大勢の子どもたちとともにすてきな旅に出る。目的地の北極点に到着すると、そこには……。サンタを信じる子だけが体験できる不思議な旅を描いた、とっておきのクリスマス・ファンタジー。翻訳は、村上春樹! ISBN978-4-7515-1999-8(小学低学年から)


ドラゴン大図鑑

クレシッダ・コーウェル 作・絵/相良倫子/陶浪亜希 共訳(一八〇〇円 小峰書店)

大人気シリーズ『ヒックとドラゴン』に出てくるさまざまな種類のドラゴンが勢揃い。その数は百種類以上にもなります。ドラゴンの体のしくみをはじめ、巣や卵、そしてうんちまで、あらゆるデータが盛りだくさん。ドラゴンの乗り方、しつけ方、攻撃されたときの対処法もわかります。この本を読めば、きみもドラゴン博士になれることまちがいなし! ISBN978-4-338-24952-2(小学中学年から)


さがすえほん ごちゃまぜ

中垣ゆたか 作(一三〇〇円 佼成出版社)

逃げた青い鳥を追いかけていた仲良し3人組が、ごちゃまぜの不思議な国に迷いこんでしまいました。ロボットの国、ペラペラの国、おかしの国、おばけの国など、13の国で、青い鳥や3人組を探しましょう。びっしり描かれたごちゃまぜの国を見物すると、発見がいっぱい! 暖かいお部屋で親子一緒に、いろいろなものを探してみませんか? ISBN978-4-333-02654-8(5歳から)


プレゼントの木

いもとようこ 作絵(一四〇〇円 金の星社)

アメリカのギビング・ツリーという習慣をご存じでしょうか? プレゼントをもらえない子どもたちが希望を書いた手作りのオーナメントをクリスマス・ツリーに飾り、贈り物をしたい人がそれを見てプレゼントするというものです。この習慣から生まれた心温まる絵本。くまぼうやが選んだオーナメントに書かれたプレゼントはいったい何でしょうか? ISBN978-4-323-02455-4(幼児から)


まよなかの ゆきだるま

森 洋子 作(八〇〇円 福音館書店)

クリスマスの前の日に朝からたくさん雪が降り、あっちゃんはさっそく雪だるまをつくりました。その夜、あっちゃんのつくった雪だるまが窓から呼んでいます。サンタさんのそりが丘の木に引っかかったというのです。あっちゃんと雪だるまは、丘に行く途中の道や原っぱの雪だるまにも頼んで、みんなでサンタさんを助けに向かいます。 ISBN978-4-8340-8118-3(4歳から)


ゆきだるまのスノーぼうや

ぼくのたいせつなぼうし

ヒド・ファン・ヘネヒテン さく・え/のざかえつこ やく(一二〇〇円 フレーベル館)

ゆきだるまの国でみんなといっしょに楽しくくらしているスノーぼうや。ある日、遠い国からクルという雪だるまがやってきました。旅のとちゅうで帽子をなくしてしまったクルに、スノーぼうやはたいせつな自分の帽子を貸してあげることにしましたが…。スノーぼうやたちが、みんなで分かち合うことの喜びを伝えます! ISBN978-4-577-04222-9(3歳から)


ちいさなねずみのクリスマス

アン・モーティマー 作・絵/木坂 涼 訳(一二〇〇円 徳間書店)

きょうはクリスマスイブ。ねずみくんは、家の中を見てまわります。階段にはヒイラギのかざり、クリスマスツリーにはきれいなガラス玉。ツリーの下にはプレゼントが山ほど。テーブルにはごちそうがいっぱい!夜がふけてくると、そりの音が聞こえます…。ねずみが、クリスマスを楽しむ様子が描かれる、かわいらしく美しいクリスマス絵本。 ISBN978-4-19-863873-3(3歳から)


かまきりとしましまあおむし

澤口たまみ 文/降矢なな 絵(一三〇〇円 農山漁村文化協会)

かまきりの住むにんじんの花に突然押しかけてきた10匹のしましま模様のあおむしたち。おこったかまきりは「ここはわたしのにんじんだよ」と大きなかまをふりあげますが……。かまきりとあおむしたちのその後は? そしてあおむしの正体は? 夏の日の虫たちの姿を思い出しながらお読みください。最後のかまきりのことばにほっこりさせられます。 ISBN978-4-540-09114-8(幼児〜小学低学年)


クリスマスのちいさなおはなし

ゆきうさぎのおくりもの

レベッカ・ハリー え/木原悦子 やく(一三〇〇円 世界文化社)

ゆきうさぎのピートくんには、大切な友だちがいます。クリスマスの前日、友だちと一緒に遊んでいると、寒くてみんなが帰ってしまいました。困ったピートくんがひらめいたこと、それは友だちを温かい気持ちにさせてくれます。前作『ゆきうさぎのねがいごと』に続き、全ページにキラキラ加工が施された、プレゼントにぴったりな1冊です。 ISBN978-4-418-14807-3(幼児から)


スノーベアとであったひ

サイード 作/マリーネ・ルーディン 絵/はたさわゆうこ 訳(一五〇〇円 鈴木出版)

雪深い森の中、主人公の女の子が木いちごを摘みに出かけたら、そこにぽつんとたたずむ一つの冷蔵庫。開けてみると、スノーベアと名乗る大きなシロクマが現れて…。少女とスノーベアの交流を、やさしいイラストで描いたハートフルファンタジーストーリー。冬の夜の眠る前の読み聞かせに選びたい絵本です。クリスマスの贈り物にもぴったり! ISBN978-4-7902-5282-5(3歳から)