日本児童図書出版協会

児童書出版文化の向上と児童書の普及を目指して活動している団体です

“さがしています。こんな本”

月刊「こどもの本」2002年11月号より

おじいさんの本

 子どもと昔話の絵本を読んでいた時のことです。「うちのおじいちゃんは、お話のおじいちゃんと違うね」というのです。70才で子ども相手にキャッチボールやサッカーをやり、車を運転する……元気なおじいさんがふえています。すてきなおじいさんの物語を読みたいものです。(東京・5才の男の子の母)

おにと山んじい
おのりえん/作・さもじろう/絵(佼成出版社 本体1100円)

千年生きた木の精・山んじいは、人間を木に変えた。でも、それがどの木だったか忘れてしまい、さあ大変。ユーモラスで心温まるお話。(小学初級から)

おじいさんと10ぴきのおばけ

にしかわおさむ/作・絵(ひかりのくに 本体1200円)

最近元気のないおじいさんに、ある日友達からプレゼントが届いた。何とプレゼントはかわいい10匹のばけ達! おばけ達が大活躍する絵本。(幼児から)

たこしんごう

赤川 明/作・絵(ひかりのくに 本体1200円)

たこのおじいちゃんと孫が楽しく散歩。その行き先を遮る魚の群たち。おじいちゃんと孫のやりとりが温かい、まねっこしたくなるお話。(幼児から)

ぎんいろのじてんしゃ

広野多珂子/作・絵(PHP研究所 本体1120円)

ぎんいろのじてんしゃは、自分が一番えらいと思っていました。ところが、オルノじいさんと出会い生活するうちに、やさしい心が芽生えます。(幼児から)

まめうしとまめじい

あきやまただし/作・絵(PHP研究所 本体1070円)

まめつぶくらいの子牛“まめうし”のおじいちゃんは“まめじい”。年とるごとに小さくなったというまめじいは、遊びたいことがたくさん!(幼児から)

おじゃま虫探偵団

予告カードのなぞ

那須正幹/作・山口みねやす/絵(PHP研究所 本体1200円)

元刑事のおじいちゃんと小学校五年生の孫が、近所でおきる事件のかずかずをつぎつぎに解決していくユーモアたっぷりの探偵物語。(小学中級から)

ぼくとじいちゃんのハンバーグ

吉村健二/作・藤本四郎/絵(フレーベル館 本体1200円)

ママの田舎で夏休みを過ごす男の子。少し苦手なおじいちゃんと夕飯を作って食べることで自然と心が通うストーリー絵本。(5歳から)

おじいちゃん げんきをだしなよ

代田 昇/作・岩淵慶造/絵(フレーベル館 本体709円)

おばあちゃんを亡くしたおじいちゃん。そんなおじいちゃんの姿に心を痛める少年の優しい心情を愛情深く描いた読み物。(小学初級)

ありがとう! ぴょんたとくまのロンじいさん

藤田良子/作・末崎茂樹/絵(金の星社 本体1200円)

ロンじいさんはパッと何でも作っちゃう。おもしろい話もしてくれるよ。ロンじいさんのキャンプ、楽しいぞ!(幼児から)

おじいちゃん わすれないよ

ベッテ・ウェステラ/作・ハルメン・ファン・ストラーテン/絵・野坂悦子/訳(金の星社 本体1300円)

大好きな祖父の死に直面した少年の心情をみずみずしく描いたオランダの絵本。(幼児から)

おじいさんのえんぴつ

マイケル・フォアマン/作・絵・黒沢優子/訳(金の星社 本体1200円)

ジャックが見つけた一本の古いえんぴつ。遠い昔、子供だった祖父の部屋で、はてしない旅の物語を書いたえんぴつでした。(幼児から)

風の耳朶

灰谷健次郎/作(理論社 本体1600円)

死をみつめながら旅をする老夫婦。老人たちの眼に映る、いまの日本、若者たちの光景。いのちの輝きをテーマに渾身の力で描く灰谷文学の新機軸。(中学から)

大でんでんむしのハガキ

まど・みちお/詩・かわかみたかこ/絵(理論社 本体1300円)

片方の足にくつ下を二枚重ねてはき、もう一枚をさがすおじいさん。トンチンカンな老人の行動を、優しくユーモラスな視点でつづる詩など、最新詩集。(小学上級から

おじいさんのはじめての航海

大内青琥/著(理論社 本体1500円)

南洋ヤップ島の伝統的な航海技術を、現代によみがえらそうと夢みる老酋長ガアヤン。その夢を実現しようと航海に挑む男たちの姿を描くノンフィクション。(小学上級から)

おじいちゃんの桜の木

アンジェラ・ナネッティ/作・長野徹/訳(小峰書店 本体1400円)

トニーノの大好きなおじいちゃんは、ちょっと風変わり。桜の木に名前をつけたり、がちょうに話しかけたり。(小学中級から)

青い花のさく島

堀内純子/作・鈴木まもる/絵(小峰書店 本体1300円)

おじいちゃんの病室の窓いっぱいに、花火が見えます。美しいけれど、なんだかこわい風景。さゆりは、この花火を一生わすれないと……。(小学中級より)

地平線にむかって

三輪裕子/作・佐竹美保/絵(小峰書店 本体1300円)

穂高は、ふたりきりで暮らしているおじいちゃんと、夏休みにロッキー山脈を旅することになった。そこは、とうさんが亡くなった場所……。(小学上級から)

ころわんのたからさがし

間所ひさこ/作・黒井健/絵(ひさかたチャイルド 本体1000円円)

幼い犬のころわんが、おじいさん犬の宝捜しをお手伝い。その宝物とは…。「ころわん」シリーズに登場するのは、遊び心を失わないおじいさんでした。(幼児から)

O(オー)じいさんのチェロ

カトラー/作・コーチ/絵・タケカワユキヒデ/訳(あかね書房 本体1400円)

戦時下であっても人間性を失わないO(オー)じいさんのチェロのひびきは、人々に勇気を与えるのでした。(小学初級から)

くまたくんとおじいちゃん

わたなべしげお/作・おおともやすお/絵(あかね書房  本体1165円)

夏休みに、くまたくんはおじいちゃんの家に遊びに行きました。おじいちゃんとの心暖まる交流を描く。(幼児から)

おじいちゃんが冬へ旅立つとき

ストリート/作・小野章/訳(あかね書房 本体1300円)

自然と一体となった人間の生き方を、インディアンの老人と、その孫とのふれあいを通して、静かに描く。(小学中級から)

ヨーンじいちゃん

ヘルトリング/作・上田真而子/訳(偕成社 本体1400円)

頑固で心優しいヨーンじいちゃんと暮らし始めてから、毎日はらはらすることばかり。ユーモアたっぷりに、老人の命の輝きを描いた作品。(小学中級から)

おじいちゃんのカメラ

マクラクラン/作・掛川恭子/訳(偕成社 本体1165円)

家を出ていった母さんを待ち続ける少年。そんな孫を立ち直らせようと、残された家族の写真を撮るおじいちゃんとの心の交流を描く。(小学上級から)

どこにいるの、おじいちゃん?

フリート/作・グライヒ/絵・平野卿子/訳(偕成社 本体1400円)

大すきなおじいちゃんがいなくなった。おじいちゃんの死に対面した、小さなブルーノの姿を描いた絵本。(小学初級から)

おじいちゃんの口笛

ウルフ・スタルク/文・アンナ・ヘグルンド/絵・菱木晃子/訳(ほるぷ出版 本体1456円)

おじいちゃんがほしい男の子ベッラ。身寄りのない老人と少年たちの心暖まる交流。さりげなく描かれる出会いと別れに感動を呼ぶ作品。(6才から)

おじいちゃんだいすき

R・ルイス/作・金原瑞人/訳(ほるぷ出版 本体1200円)

おじいちゃんがくるんだからっておかあさんはいうけれど…。ちょっとぼけたおじいちゃんとフィンリーのゆかいで、楽しい一日のお話。(4・5才から)

おじいちゃん

ジョン・バーニンガム/作・谷川俊太郎/訳(ほるぷ出版 本体1311円)

元気なころのおじいちゃんと孫娘のなにげないやりとり。老いとはなにかを考えさせられます。バーニンガムのやさしい絵が生をいきいきと描き出します。(4・5才から)

おじいちゃんとぼくの がんこ合戦

沢田俊子/作・岡野淳子/絵(汐文社 本体1300円)

大阪からやってきた「がんこじい」と「あかんたれ(弱虫)」な孫のぼく。おじいちゃんがぼくの性根を入れ替えると宣言したものだから、ぼくは大迷惑! でも、おじいちゃんの入院をきっかけに、二人は信頼を深めていって…。(小学中級)

ありがとうフクロウじいさん

武鹿悦子/作・中村悦子/絵(教育画劇 本体1200円)

「どうして、花が見えるんじゃろ?」フクロウじいさんが小さなモグラに出したしゅくだいの答えとは…?淡く柔らかな色彩とともに命の意味を描きだす。(幼児から)

たけとんぼありがとう

しみずみちを/作・福田岩緒/絵(教育画劇 本体1200円)

ようすけとけんたが助けたおじいさんは、おもちゃはかせだった! お礼にくれた箱の中身は…。手づくりおもちゃのあたたかさが、今、頭上にまいあがる!(幼児から)

おじいさんのハーモニカ

ヘレン・V・グリフィス/作・ジェイムズ・スティーブンソン/絵・今村葦子/訳(あすなろ書房 本体1262二円)

楽しい夏をともに過ごした祖父と孫娘の心の交流を、さわやかに描いた絵本。(小学中級から)

おじいちゃんのたからもの

鈴木喜代春/作・夢田誠/絵(大日本図書 本体1143円)

おじいちゃんが遠いところへ行ってしまう! かりた虫メガネを早くかえさなくっちゃ! 親しい人との別れを少年の目から描く物語。(小学初級から)

かんすけさんとふしぎな自転車

松野正子/作・津田櫓冬/絵(大日本図書 本体1238円)

かんすけさんは自転車が大すきなおじいさん。若いころのようにスイスイ乗りたいと思っていたある日……。(小学中級から)

ぼくのわく星かんらん車

山末やすえ/作・田代千津子/絵(大日本図書 本体1200円)

おじいさんに教わったわく星の名をかんらん車のゴンドラにつけて楽しんでいたのぞむ。それが壊されるなんて。(小学初級)

とんでろじいちゃん

山中恒/作・堀田あきお/絵(旺文社 本体1143円)

おじいちゃんがボケたらしいというので、孫のおれが、夏休み面倒を見ることに。ところがこのじいちゃん、とんでもなく不思議な力を持っていたのだ!。(小学中級)

カメをつって考えた

阿部夏丸/作・大島加奈子/絵(旺文社 本体1238円)

池のほとりで出会ったおじいさんにつりの楽しさを教わったケイタ。ある日つりあげたのはカメだった。カメと老人との関わりの中で成長していく少年の夏。(小学上級)

夏のわすれもの

福田岩緒/作・絵(文研出版 本体1200円)

大好きなおじいちゃんが死んだ。平気じゃなかったけど、涙は出なかった。愛する人の突然の死を現実のこととして受けとめるまでの心の動きを描いた作品。(小学初級)

おじいちゃんの目、ぼくの目

P・マクラクラン/作・若林千鶴/訳・広野多珂子/絵(文研出版 本体1200円)

目が見えなくても五感を通していろいろなことを知っているおじいちゃん。そのやり方をまねることで目の見えない人の世界に共感する主人公がさわやか。(小学初級)

おじいちゃんの応えん団

早川真知子/作・関口シュン/絵(文研出版 本体1200円)

高齢になっても自立しようとするおじいちゃんの姿がさわやかに描かれているとともに、何かしてあげたいと思う主人公の思いがいきいきと描かれている。(小学中級)

さようならおじいちゃん……ぼくはそっといった

エルフィー・ドネリー/作・神崎巌/訳(さ・え・ら書房 本体1200円)

「死」というシリアスなテーマを扱い人間の尊厳を描きながら、祖父と孫の暖かい愛情が、全編をつらぬいている。「死の教育」に最適。(小学中級から)

おしえて、おじいちゃん!

金森三千雄/作・渡辺有一/絵(文溪堂 本体1400円)

やっちゃんの家のおじいちゃんは、パジャマの上にズボンをはいたり、やっちゃんを、いとこと間違えたりします。そんなおじいちゃんですが……。(小学初級)

こぶじいさま

松居直/再話・赤羽末吉/絵(福音館書店 本体743円)

昔々、ひたいに大きなこぶのあるおじいさんが、山のお堂にとまりました。すると夜中に、大ぜいの鬼がやってきて……。(幼児から)

おじいさんならできる

フィービ・ギルマン/作・絵・芦田ルリ/訳(福音館書店 本体1300円)

ヨゼフのおじいさんは、魔法使いみたい。古くなった毛布や着物がおじいさんの手にかかると次々にすてきな物に早変わり。(幼児から)

黒ねこのおきゃくさま

ルース・エインズワース/作・山内ふじ江/絵・荒このみ/訳(福音館書店 本体1200円)

冬の夜、貧しいおじいさんの家にきたやせ細った黒い猫。おじいさんは自分の食べ物を全て与えてしまいます。すると翌朝!?(小学初級から)

忍者サノスケじいさん

なすだみのる/作・あべはじめ/絵(ひくまの出版 本体1100円)

山に住むサノスケじいさんは、有名な忍者。いまは年をとってふくろう