
令和版『イソップものがたり』~ダイバーシティの概念で~
先日、私は某有名スポーツメーカーのショップでスニーカーを探していました。そこで、ふと気づいたのですが、サイズの表記はありますが、男女の区別はありませんでした。なるほど!そういう事か!と理解した事があります。
この本は、22年のフランクフルトのブックフェアで、大日本絵画の海外交渉担当がみつけた、イタリアの出版社ダコ・スタジオ作、まわすと絵が変わるしかけ絵本です。内容は、有名なイソップ物語、『ウサギとカメ』『オオカミしょうねん』など、それぞれの話を通して、主人公(モラルくん)が読者に教訓を伝えるというものです。
イソップ物語は古代ギリシャ(紀元前6世紀頃)に作られた
例えば、本来の『キツネとブドウ』では、欲しいものを諦めざるを得ず、負け惜しみを言ったキツネに対して、出来なかった事を正当化してはいけないと批判しています。それはその通りではありますが、実社会において、子供も大人も、何かを諦める経験を星の数ほどする事になります。諦めた事を単に批判されるより、次に
大日本絵画が扱う海外の絵本は、絵がポップで色合いが鮮やかなものが多いので、その絵と文章が
この本は大人も子供も楽しめる絵本です。是非ごらんください。
●訳書に『どうぶつたちのハロウィンパーティー』(9月発売予定)。
大日本絵画
『モラルくんのイソップものがたり』
パオロ・マンチーニ・他・作/トシンジャー・訳
定価1,320円(税込)