“さがしています。こんな本”

月刊「こどもの本」2007年11月号より

障害について考える本 No.2

 帰宅途中で車椅子に乗った女性とよくすれ違います。麻痺のあるその人について「なんでああなってるの?」と3歳の娘に聞かれ、返事にまよいました。まず親が障害について考えてみたいと思います。どんな本がありますか。(東京都・母親)

ゆびであいうえお

田中ひろし/文・せべまさゆき/絵(ほるぷ出版 本体1300円)

手話は気持ちを伝える、言葉です。「あ」から「ん」までの指文字がイラストでわかりやすく、描かれています。楽しく手話に親しめる、新感覚絵本。(4歳から)

総合学習トイレから考えようバリアフリー

バリアフリートイレってなに?

日本トイレ協会・学校のトイレ研究会/監修(ほるぷ出版 本体2800円)

私たちの気がつかないところに、たくさんのバリアがあります。身近な存在のトイレを通して、バリアフリーについて考えてみよう。(小学低学年から)

グループホーム

牧野節子/作・岡本 順/絵(文溪堂 本体1300円)

知的障害者が自立を目指し、共同生活する「グループホーム」。そこのユニークな5人の住人と、彼らとの交流で成長する小5の純平を温かなユーモアで描く。(小学高学年)

これからの福祉を考えよう(6)

ノーマライゼーションってなんだろう

一番ヶ瀬康子/監修・大久保秀子/著(文溪堂 本体2900円)

制度・社会といったハード面から福祉を考えるバリアフリーではなく、心=ソフト面から福祉を考える。その根幹をなすノーマライゼーションを簡明に解説。(小学低学年〜高学年)

きいちゃん

山元加津子/文・多田 順/絵(アリス館 本体1000円)

手足に障害を持つきいちゃん。結婚するお姉さんのために、何日もかかって夕日色の浴衣を縫いあげました。感動の絵本。(小学高学年から)

ゴンタとカンタ

つちだよしはる/作・絵(PHP研究所 本体1200円)

カンタには兄がいる。耳の聞こえにくい子の学校に通い頑張る兄を、カンタは友だちに話していません。ところが…。兄弟の心の交流を描いた感動の絵本。(幼児から)

あつおのぼうけん

田島征彦・吉村敬子/作(童心社 本体1500円)

あつおは養護学校の4年生。人と話したり、体を動かすのが苦手です。でも、漁師の子なみたの友情にささえられ、沖の小島へ冒険に出ます。(小学低学年から)

ベルナの目はななえさんの目

郡司ななえ・織茂恭子/さく(童心社 本体1300円)

目のみえないななえさんは、自分の手で赤ちゃんを育てたい!と思い、盲導犬の訓練所へ行きました。そこでベルナと出会ったのですが……。(幼児から)

ひろしとひまわり

西村由紀子/原作・やべみつのり/作(童心社 本体2100円)

自閉的傾向のある子をモデルに母親が作ったお話を紙しばい化しました。“へんなやつ”と思っていたひろしを子どもの視点で理解していきます。(幼児から)

雨のにおい星の声

赤座憲久/ぶん・鈴木義治/え(小峰書店 本体1400円)

ハンディキャップをもつ子どもたちの詩や作文を紹介し、生きるとは何かと問いかける。第35回産経児童出版文化賞、第6回新美南吉児童文学賞受賞。(小学低学年から)

のんちゃん

ただのゆみこ/さく(小峰書店 本体1262円)

ダウン症という障害をもったのんちゃんが、普通に学校にかよって、りょうくんをはじめ、クラスのみんなと友だちになっていくお話。(小学低学年から)

口で歩く

丘 修三/作・立花尚え之/絵(小峰書店 本体1200円)

タチバナさんはずっと寝たきり。でも、くじけたりはしません。いつも特製の車輪つきベッドに横になったまま散歩に出かけます。(小学中学年から)

障害を知ろう!みんなちがって、みんないい(全7巻)

土橋圭子・灰崎武浩/文(金の星社 揃本体17500円)

障害をもつ人々を理解するためのシリーズ。医学的、科学的なデータと共に、障害の内容や原因、障害を乗り越えて活躍している人たちの様子などを紹介。(小学高学年から)

マンゴーのいた場所

ウェンディ・マス/作・金原瑞人/訳(金の星社 本体1300円)

ミアの猫の名前はマンゴー。ミアには猫のいた場所や鳴き声がマンゴー色に見えるから。共感覚・ペットロスなど新しいテーマを盛り込んだ感動的な1冊。(小学高学年から)

レーナ・マリア物語

レーナ・マリア・遠藤町子/作(金の星社 本体1500円)

ハンディを背負いながらも、明るい笑顔と美しい歌声で、勇気と感動を与えてくれるレーナ・マリア。彼女の足跡を心温まるエピソードと写真で贈ります。(小学高学年から)