日本児童図書出版協会

児童書出版文化の向上と児童書の普及を目指して活動している団体です

“さがしています。こんな本”

月刊「こどもの本」2006年7月号より

のりものの本 NO.2

 3歳の孫が遊びにくると、一緒に踏切のそばに立って電車を眺めさせられます。寝台特急カシオペアや北斗星など特徴のある車両はもちろん、さっきのはE231系、今度のは115系、とその知識に驚くばかり。こちらも勉強(?)したいので、のりものがでてくる本を紹介してください。(茨城県・主婦)

逆転の翼

ペンシルロケット物語
的川泰宣/著(新日本出版社 本体1500円)

世界一小さなロケットが、敗戦のどん底から未来をめざす日本へ送った「逆転の翼」でした。野口宇宙飛行士が宇宙に運んだペンシルロケットの物語です。(小学高学年から)

カンカンカンでんしゃがくるよ

津田光郎/ぶん・え(新日本出版社 本体680円)

「ゴゴーッ!」たくさんの人をのせた上りの電車がとおります。おつぎは、いろんなにもつをつんだかもつ列車。朝から夜まで、ふみきりは大いそがし!(幼児から)

やこうれっしゃ

西村繁男/さく(福音館書店 本体800円)

家族連れ、仕事帰りの人、スキーに出かける若者…夜行列車に乗り込んだ人々の姿を、温かみのある絵で克明に描いた、字のない絵本です。(幼児から)

いたずらきかんしゃちゅうちゅう

バージニア・リー・バートン/ぶん・え・むらおかはなこ/やく(福音館書店 本体1100円)

小さな機関車ちゅうちゅうは、客車を引くのが嫌になり、ひとりで暴走を始めます。そして……。スピード感あふれる、乗り物絵本の名作です。(幼児から)

鉄道記

真島満秀/著(福音館書店 本体5000円)

季節の移ろいの中を、人々の思いを乗せて走る列車。その姿を30余年にわたり追い続けてきた著者が、1200点を超える写真でつづった鉄道写真集。(小学高学年から)

飛行機の大研究

ヒサクニヒコ/著(PHP研究所 本体1250円)

ライト兄弟の初飛行からはじまった飛行機が、100年を経てどう変わってきたか。最新情報も盛りこみ飛行機の歴史を探るノンフィクション。(小学中学年から)

すきすきくるま

バイロン・バートン/作・絵・村田さち子/訳(PHP研究所 本体1200円)

ぼくは、くるまがだいすき。だから、きれいにあらう。そして、てんけんもしっかりする。さあ、ぼくといっしょにドライブにでかけよう!(幼児)

はしれ江ノ電ひかりのなかへ

金子 章/作・渡辺有一/絵(PHP研究所 本体1300円)

江ノ電の運転手になりたい?? 心臓に病をかかえた少年の夢をかなえた実話。残り少ない命と知った少年の父とボランティアの努力が実る!!(小学低学年から)

人力で動く乗り物

ロジャー・イェプセン/著・松岡淳一/訳(さ・え・ら書房 本体1330円)

人力飛行機など、人力で動く乗り物に挑戦した人びとの成功と失敗の物語と、現在の乗り物の最先端技術を、豊富な写真とともに楽しく紹介する。(小学高学年から)

ふたりでのった新幹線

依田逸夫/作・末崎茂樹/絵(ひくまの出版 本体1300円)

小学1年のぼくと、4年のお兄ちゃんと2人で、はじめて新幹線に乗って、単身赴任のお父さんのところへ、大切な書類を届けに行くことになりました。(小学低学年から)

バートンののりものえほん

(全4巻)
バイロン・バートン/さく・え・こじままもる/やく(金の星社 本体各760円)

幼児がはじめて出会うのりもの絵本として、世界各国で翻訳されている人気シリーズ。美しい色づかいとリズミカルな文で、子どもの感性を育みます。(幼児から)

じどうしゃえほん

(全4巻)
鈴木まもる/さく・え(金の星社 本体各800円)

私たちのまわりには、大活躍している車がいっぱい! ショベルカーに消防車、パトカーにゴミ収集車…。細かく描かれたイラストで、何度も楽しめます。(幼児から)

うたえブルートレイン

柴田晋吾/作・野坂勇作/絵(金の星社 本体1200円)

ブルートレインのしらかば号は夜も走る特急列車。新入りの客車「ポンちゃん」は快調に出発進行! ところが、高い橋の上で怖くなって震えてしまい…。(幼児から)