日本児童図書出版協会

児童書出版文化の向上と児童書の普及を目指して活動している団体です

“さがしています。こんな本”

月刊「こどもの本」2003年4月号より

ひつじの本

 今年の干支(えと)、未(ひつじ)年にちなんで、年女の姪に「ひつじの本」をプレゼントしたいと思います。「やぎ」と「ひつじ」を混同して『三びきのやぎのがらがらどん』を思いつくおっちょこちょいの私です。すてきな「ひつじの本」を紹介して下さい。(名古屋市・主婦)

もくもくもっくん

やすいすえこ/作・島田コージ/絵(ひかりのくに 本体1200円)

もっくんは、雲の子。空の上から見ていると羊さんたちが遊んでいます。ぼくも行ってみようかな…もくもくもっくり くもひつじに変身。そして…!?(幼児から)

ひつじのななちゃん

間所ひさこ/作・山口みねやす/絵(フレーベル館 本体980円)

たまごの森にくらす女の子ちゃんとひつじのメルシー。「雨って何粒ふってくるの…?」など日々の素朴な疑問をあたたかなお話につつんでえがきます。(小学中級から)

たまごの森のものがたり

かわかみたかこ/作・絵(フレーベル館 本体1300円)

シャイな女の子シェルビーが、おばあちゃんにもらった旧式なカメラ。2人の絆は深まるが…。(小学上級から)

羊飼いの偏愛道具論

藤門弘/著(平凡社 本体1359円)

旅を愛し田園生活に明け暮れる著者が、ナイフ、スコップ、トラクターにいたるまで北の牧場で用いる道具類を独自の選択眼で語る。(中学生)

世界ふくそうの歴史

高橋晴子/監修(リブリオ出版 セット本体12500円)

人と羊との歴史は人のふくそうの歴史でもあります。服が人の歴史にどのようにかかわってきたか、羊年をむかえるこの新年に、ちょっとのぞいてみませんか?(小学中級から)

羊の宇宙

夢枕獏/作・たむらしげる/絵(講談社 本体1400円))

羊飼いの少年と出会った天才科学者。宇宙の真理を知りつくした科学者だったが、少年との対話をとおして、新しい宇宙の意味を知ることになる……。(中学)

コアラタクシー

斉藤洋/作・森田みちよ/絵(理論社 本体1000円)

いつもいっしょにいるひつじたちの背中にのって、コアラたちは自分の行きたいところへ行ってもらいます。コアラがのるひつじタクシー。(小学初級から)

ちいさなひつじフリスカ

ロブ・ルイス/作・金原瑞人/訳(ほるぷ出版 本体1300円)

フリスカはちいさなひつじの女の子。いつもちいさいことでからかわれ、悲しくてたまりません。でも、体がちいさいほうが、いいことだってあるんです。(4、5才から)

とんだ とんだ

とりごえまり/作・絵(鈴木出版 本体900円)

ひつじさんが一匹、森の中をとっとことことこお散歩していたらたまごがひとつ背中にぽこりと落ちてきました。そのままひなたでお昼寝していると、たまごにひびが入って…。ひつじさんのひなへの愛情が画面いっぱいに伝わります。オチモ必見!(2才から)

こひつじクロ

エリザベス・ショー/作・絵・ゆりようこ/訳(岩崎書店 本体1068円)

白くなりたい!まっ白いひつじのむれの中で一ぴきだけ黒くて小さなクロはいつも思っていました。そのクロがみんなをたすけようとして大かつやく!(小学初級から)

ヒツジの絵本 そだててあそぼう28

武藤浩史/編・スズキコージ/絵(農文協 本体1800円)

草を食べて乳・肉・毛・皮を生産し、人間の衣食住すべてをまかなうヒツジ。飼育、種付け、分娩、毛刈り、フェルト作りなど、ヒツジの全てが楽しくわかる。(小学中級から)

ひつじぐものむこうに

あまんきみこ/作・長谷川知子/絵(文研出版 本体1243円)

雲のむこうへ行ったことがある? そこにはくもひつじたちがいっぱいいて、雲のかくれんぼをしてくれるよ。軽快なファンタジーの世界が開けます。(幼児から)

しりたがりのこひつじ

エリック・カール/絵・サンドガード/文・くどうなおこ/訳・絵(偕成社 本体1200円)

子ひつじは自由に飛び回るちょうちょに興味を持ちます。子ひつじとちょうちょのユーモラスな会話を、色鮮やかなコラージュで描いた絵本。(5才から)

はじめまして!カジパンちゃん

きたやまようこ/作・絵(偕成社 本体1000円)

ピッポちゃんのお隣にひつじの家族がひっこしてきました。リズミカルな言葉とやわらかな絵で描いた、ピッポちゃんとカジパンちゃんの絵本。(3才から)