こどもの本

私がつくった本51
誠文堂新光社 野田佳代子

(月刊「こどもの本」2014年1月号より)
子供の科学★サイエンスブックス イヌとネコの体の不思議

子供の科学★サイエンスブックス
イヌとネコの体の不思議
小方宗次/監修、斉藤勝司/著
2013年10月刊行

誠文堂新光社 野田佳代子

 今回「私がつくった本」として紹介するのは、小方宗次/監修、斉藤勝司/著の子供の科学★サイエンスブックス・シリーズ『イヌとネコの体の不思議』です。

 イヌとネコはペットの代表格でもあり、私たちのとても身近な動物です。昨今では、メディアでも〝ペット〟ではなく〝家族〟という表現が用いられるほどになりました。彼らはとても感情豊かで、私たち人間にたくさんのしぐさを用いて話しかけてきます。

 では、イヌやネコたちは〝家族〟なのだから、私たち人間と同じような環境で暮らし、同じものを食べ、人間の子供と同じように接してもよいのだろうか、そんな疑問を持ったことはありませんか?

 よーく彼らを観察していると、しっぽやひげなど私たちの持っていない体の一部も器用に使って生活をしているようです。また、ネコは高いところからしなやかに飛び降りることができたり、イヌは私たちが気が付かないくらい小さな音も聞き分けて行動しています。お散歩中や家の中などで、オシッコをいろいろなところにかける〝マーキング〟と呼ばれる行動も行いますし、サイレンが鳴ると一緒に遠吠えをしたり、口をあけて「ハァハァ…」と息をしたり、体中の毛を舐めたりもします。

 これらは、彼らの持ち合わせている体のしくみや能力からくるもので、歯のしくみ、骨の作り、内臓の機能なども、科学の目線では、私たち人間とくらべると大きな違いが見えてくるのです。

 私たち人間があたりまえに思っている、暑いときは汗をかく!という体の構造も、イヌとネコでは大きく違うようです。

 このようなイヌとネコという身近な動物の生態を知ることで、もっと動物たちに興味・関心をもってもらい、仲良くなるための手段をみつけてもらえたらいいなという思いで、私はこの『イヌとネコの体の不思議』という本を出版したいと思いました。

 イヌやネコは、家族であるからこそ、より彼らの本当の姿を見てほしいですし、もっと交流を深めてもらうことで、ひいては捨てイヌ、捨てネコの数がゼロに近づく日がくるのではないかと願っています。

 なつかない、イヌに噛まれた、ネコにひっかかれた、…というのは、その動物の気持ちをわかって適切な行動をとってあげていないからかもしれません。上手に共存できれば、彼らは私たちにこのうえない愛情を注いでくれ、癒やしを与えてくれる私たちのかけがえのないパートナーとなることでしょう。

 ぜひ『イヌとネコの体の不思議』を読んで、イヌやネコと上手に会話をし、もっともっと仲良くなってくださいね。