“さがしています。こんな本”
月刊「こどもの本」2020年12月号より
クリスマスにおくる一冊の本
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こわせたまみ 作/いもとようこ 絵(本体1600円 ひかりのくに)雪の降る夜のこと、きつねのこんたはいつかお母さんに聞いた話を思い出しました。人間の子どもはこんな夜、くつ下の中にすてきなプレゼントを入れてもらうんだとか。こんたは人間の子どもがうらやましくてたまりません。考えたこんたは大きなくつ下に化けましたが眠ってしまいました。眠っている間に入ってきたのはとってもすてきなプレゼント! |
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おおでゆかこ 作(本体1500円 あかね書房)ハリネズミの家に届いた1通の手紙。プレゼント交換のおさそいです。まずは庭に住むアリたちへ。ハリネズミがつかれているアリたちのことを思って贈ったものは ……。動物たちは、プレゼントを次々に贈っていきます。フラップをめくってプレゼントの中身を確かめることができる楽しいしかけ絵本。今ならクリスマス期間限定オリジナルカバー付き。 |
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まきみち 原作・絵/くどうかずし 文(本体1800円 出版ワークス)大切なおばあちゃんとの思い出。主人公たけちゃんのもとに、亡くなってしまったおばあちゃんから荷物が届きました。中に入っていたのは、大きなくまのぬいぐるみでした。ボウボウと名付け、一緒に暮らしていくうちに、たけちゃんはいろいろと大切なことを学んでいきます。クリスマスにお年寄りと一緒に読んでほしい1冊です。 |
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なとりちづ 脚本/おおともやすお 絵(本体1900円 童心社)もうすぐクリスマスです。ももちゃんはサンタさんに欲しいものがあります。そこで、大きなプレゼントが入る大きな靴下をさがすことにしました。ところが、ももちゃんの靴下は小さすぎます。お母さんとお父さんの靴下でも、小さすぎます。そこで、おばあちゃんに相談すると、みんなで大きな靴下を編んでくれることになりました。 |
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なかがわちひろ ぶん/たかおゆうこ え(本体1200円 理論社)ここはおかしのくに。おうちもことりもさかなも、みんなおかしでできています。プリンちゃんのおとうさんはチョコレートブラウニーさん。きょうはふたりでさかなつり。つりのえさも、きれいないろのキャンディーです。さあ、プリンちゃんはなにをつるのかな ……? おとうさんとのたのしい魚つりが、いつしかクリスマスのすてきなイベントに。 |
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おおでゆかこ 作(本体1400円 アリス館)リスのツリーは、どんぐりいっぱい。ペンギンのツリーは、なんと滑り台のスライダーツリー! ヤドカリの海辺のツリーは? 動物たちが、思い思いに作るクリスマスツリーは、場所も飾るものも、みんないろいろ。かわいいツリーがいっぱいです!! きみは、どんなツリーをかざりたい? |
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藤岡ちさ 作(本体1300円 佼成出版社)りすの姉妹、リリーとナッツは大の仲良しです。クリスマスが近いある夜、お父さんから「雪」の話を聞き、サンタさんにお願いをすることにしました。いったい、何をお願いしたのでしょうか。そして、願い事は叶ったのでしょうか。クリスマスを迎える、りすファミリーのワクワク感を描きます。クッキーの箱の絵が大人気の画家の初めての絵本です。 |
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ロバート・バリー さく/光吉夏弥 やく(本体1300円 大日本図書)お屋敷に届いた大きなクリスマスツリー。でも先っぽが天井につっかえてしまって、先っぽを切られてしまいます。切られた先っぽはクマやキツネ、ウサギなど、いろいろな動物たちが大よろこびでつぎつぎと手にしていきます。どんどん小さくなるツリーの先っぽ。最後にたどりついたのは ……? ツリーが、みんなに幸せを運ぶ楽しいお話です。 |
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リチャード・ジョーンズ 作/福本友美子 訳(本体1400円 フレーベル館)独りぼっちで帰る場所がなく、さまよう仔犬。それでも歩みを止めません。あきらめずに進みつづけていけば、きっとだれかが見ていてくれる ……。切なくもあたたかい、居場所をめぐるお話。寒い冬でも心がほっとあたたかくなるようなストーリーで、子どもにはもちろんのこと、おとなにも読んでもらいたい絵本です。 |
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クリストファー・エッジ ぶん/浅野美抄子 やく(本体2200円 大日本絵画)毎年クリスマスになると大忙しのサンタさんのために、エルフたちがお仕事マニュアルを作りました。子どもに見られたらどうするの? サンタナビがこわれたら、どうやって一晩で世界中をまわるの? そんな疑問にエルフたちが答えます。この秘密のお仕事マニュアルでは、エルフたちの発明品もご紹介します。めくりやミニブック、楽しいゲーム付き。 |
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三浦太郎 作(本体1000円 あすなろ書房)さむいさむいクリスマス・イブの夜のこと。町にお使いにでていた女の子が、サンタさんの「てぶくろ」をひろいました! 女の子は、てぶくろをサンタさんに届けようとしますが ……。イブの夜に起こった、心あたたまるお話。三浦太郎の最新作絵本! |
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オリヴァー・ジェファーズ さく/tupera tupera やく(本体1600円 ほるぷ出版)世界的絵本作家オリヴァー・ジェファーズが、誕生した息子にむけて、この世界のすばらしさや不思議さ、生きていくために大切なことを伝える、心を揺さぶるメッセージ絵本。地球の説明から、世界の人々、言葉、すぎていく時間のこと……。世界は、彩りに満ち、深い優しさをもったものとして描かれていきます。すべての人のみちしるべとなる絵本です。 |
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トレーシー・コーデュロイ 作/サラ・マッシーニ 絵/服部理佳 訳(本体1500円 岩崎書店)イブの夜。ひとりぼっちのねずみくんは、クリスマスツリーのお星さまにあるお願いごとをしました。すると、外には迷子になったサンタさんが! プレゼントをくばるお手伝いをするねずみくん。サンタさんがねずみくんにくれたプレゼントとは、何だったのでしょう? 小さな小さなねずみくんの姿がいじらしく、いとおしい、心温まるクリスマス絵本。 |
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コーリン・アーヴェリス 文/フィオーナ・ウッドコック 絵/福本友美子 訳(本体1600円 少年写真新聞社)雪の中でママとはぐれたホッキョクグマの男の子「ミキ」。すると、遠くに「ぽちっと赤いもの」が見えます。好奇心旺盛なミキは、そちらに向かって走っていきました。そこでミキが見た「赤いもの」の正体は、人間の女の子でした。人を初めて見るホッキョクグマと「ぽちっと あかい おともだち」の友情の物語がはじまります。 |
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エイドリアン・アダムズ 作・絵/三原 泉 訳(本体1700円 徳間書店)クリスマスの3日まえ、うさぎの少年オーソン・アボットのところに、近所のおさないこうさぎたちがやってきました。クリスマスイブに、大人にはないしょでやりたいことがあるので、オーソンに手伝ってほしいといいますが……? 1978年の刊行以来、米国で40年以上愛されている、美しく楽しいクリスマスの絵本。 |
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安野光雅 作(本体1500円 冨山房)まちに冬がきた。野山にも冬がきた。山のむこうのずーっと、ずーっとむこうにある秘密の国、「かげぼうしの国」にも冬がきた。マッチ売りの少女と「かげぼうしの国」のみはり番がくりひろげる、ふしぎな、ふしぎなお話。 |
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マーガレット・ワイルド 文/リトバ・ボウティラ 絵/木坂 涼 訳(本体1400円 国土社)図書館の入り口に座っている石のライオンは、つめたくて、おそろしげな顔。子どもたちは近よりません。ところが、そばに来ては涙を流す女の子がいました。ある雪の夜、弱った女の子はライオンの前で倒れてしまいます。心から願うと石の動物でも一度だけ動くことができると聞いたライオンは、助けたいと願って……。心あたたまる奇跡の物語。 |
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パイロットインキ株式会社 監修/WILLこども知育研究所 編著(本体1300円 金の星社)大人気のお世話人形「メルちゃん」が、時計しかけ絵本になりました。おはようからおやすみまで、メルちゃんの一日の活動に合わせて時計の見方を楽しく学べます。トイレのあとに手を洗うことや、寝る前に歯磨きすることなど、子どもに覚えてもらいたい生活習慣の要素も入っています。プレゼントにもおすすめのとびきりかわいい1冊です。 |
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クレメント・クラーク・ムーア 詩/ホリー・ホビー 絵/二宮由紀子 訳(本体1600円 BL出版)クリスマスの有名なお話として、世界中の人々に愛されている「The Night Before Christmas」。サンタクロースのイメージはここから生まれたといわれています。ホリー・ホビーの手により現代的で素敵なクリスマスのお話になりました。サンタクロースの隠れたもう一人の目撃者にかわいい赤ちゃんも登場します。家族で楽しんでいただきたい本です。 |
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ジャクリーン・ウッドソン 作/ラファエル・ロペス 絵/都甲幸治 訳(本体1600円 汐文社)教室に入ると、そこにいるみんながきみとはちがっています。外見、ことば、家庭環境 ……みんなとちがうことは、苦しいことかもしれません。でも、すてきなことでもあるんです。リンドグレーン記念文学賞受賞作家のジャクリーン・ウッドソンがおくる、「みんなとちがう」きみへのあたたかいメッセージ。 |
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サム・タップリン 作/アリソン・フレンド 絵/やまぐちりりこ 訳(本体1800円 ひさかたチャイルド)クリスマスイブなのに、つまらなそうなねずみちゃん。「キラキラをさがしにいこうよ!」と、もぐらくんが誘います。家々の窓明かり、お星さま……、森にはいろいろなキラキラがありました。二人が最後にみつけたのはキラキラ輝く大きなクリスマスツリー! さあ、パーティーが始まるよ! スイッチを入れると組み込まれた電球が灯るしかけ絵本。 |
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竹下文子 文/町田尚子 絵(本体1500円 小峰書店)八百屋や書店、パン屋、蕎麦屋、喫茶店などの飼い猫たちが、みんな持っている「名前」にあこがれている、ひとりぼっちの猫。お寺の猫に「自分で好きな名前をつければいいじゃない」と言われ、名前をさがすことに ……。ひとりぼっちの猫がみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは? 愛猫家の作家と画家による、心あたたまる物語。 |
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芭蕉みどり 作・絵(本体1200円 ポプラ社)ふたごのこねずみティモシーとサラ。クリスマスイブの日、両親とおじいちゃん、おばあちゃんの家へおでかけです。「イブの日に家にだれもいなかったら、サンタさんがプレゼントを届けてくれないかも」と心配でなりません。そこで、サンタさんへの手紙をおいていくことに ……。クリスマスのよろこびに満ちた物語を繊細な絵で描いたロングセラー。 |
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岡村志満子 作(本体1000円 くもん出版)今日はクリスマスイブ。4人の子どもたちが「クリスマスおたすけたい」に変身し、クリスマス準備のお手伝いをします。もみの木さんを飾りつけ、おうちさんのイルミネーションを灯し、あのおじいさんのブーツ探しもお手伝い。声を出したり、絵探ししたり、小さな子どもたちも参加しながら楽しめます。暗闇で光る、蓄光インクを使ったページ付き! |
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ポール・フランソワ50 文/ゲルダ・ミューラー 絵/ふしみみさを 訳(本体1100円 鈴木出版)1本のにんじんが、こうさぎからこうまへ、こうまからひつじへ、ひつじからこじかへ、そして、ぐるっとまわって、またこうさぎへ。友だちを思いやるやさしさにあふれた絵本です。フランスで何世代にもわたって読みつがれている「ペール・カストール」絵本シリーズの中でもとりわけ人気の高い作品です。 |
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トミー・デ・パオラ 作/福本友美子 訳(本体1300円 鈴木出版)日本では冬の装飾品として定着しているクリスマスツリー。その起源と由来、どのように広まったか、飾りや電飾のことなど、さまざまな雑学を集めた絵本。だれかに話したくなる「へぇ.」な話が満載です。かわいい天使の飾りの工作型紙付き |
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キャスリン・ハリガン 文/サラ・ウォルシュ 絵/ふしみみさを 訳(本体2800円 講談社)今を生きる子どもたちへおくる、ジャンヌ・ダルクからマララ・ユスフザイまで、時代を超えて人々に勇気と希望をもたらす女性たち 人の伝記絵本。これまで紹介されてこなかった人々も採り上げ、様々な国や地域、職種を意識した内容。一人1見開きにまとめられ、美しい挿し絵で彩られた1冊。カバーには箔押しが施され、贈り物にも最適です。 |
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キャサリン・N・デイリー 作/J・P・ミラー 絵/こみやゆう 訳(本体1300円 PHP研究所)♪ジングルベルの歌詞が絵本になった! かわいいイラストと心地よく優しい文章が、クリスマスを楽しく盛り上げます。「ゆきを けり のやま こえて」くまの親子が、そりを走らせます。「ジングルベル ジングルベル すずが なる! きょうも たのしい そりの あそび オー!」そこへ「おぅい、とまってくれ!」という声がしました。一体だれでしょう!? |
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Naffy 作・絵(本体2000円 学研プラス)ある冬の夜、病気のおじいさんと暮らす少女トットの家を訪ねて来たのは見たこともない生き物ムー。翌朝、ムーとともに森の奥へ向かったトットは思いがけない光景を目にするのですが……。人と、人でない不思議な生き物との交流や森の奥に潜む幻想的な世界を繊細に描いた絵本。寒い冬が舞台の心温まる物語はクリスマスの贈り物にふさわしい。 |
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サム・マクブラットニィ ぶん/アニタ・ジェラーム え/小川仁央 やく(本体1500円 評論社)世界中で大人気の絵本、『どんなに きみがすきだか あててごらん』から25年。チビウサギとデカウサギの物語に続編ができました! ひとりで遊びに出かけたチビウサギが、まっしろなウサギに出会って……お友だちになれるでしょうか? アニタ・ジェラームさんの描くウサギの姿や仕草がなんとも言えない愛らしさです。 |
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サンテグジュペリ 原作/池澤夏樹 訳(本体1700円 集英社)池澤夏樹の新訳で絵本になった王子さま。5歳から10歳までの子どもが自分で読める、親子で読める、声に出して読める新しい形の『星の王子さま』。絵本にすることで一層際立つ言葉の本質、物語の骨格、絵の魅力は大人の王子さまファンも必見! |
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あさのあつこ 作/佐藤真紀子 絵(本体1400円 新日本出版社)さくら子たちの図工の課題は「わたしの町」。空想の町を描くことになった。さくら子は画用紙に空飛ぶ「いえでででんしゃ」を描いた。翌日、でんしゃの中にしゃしょうさんが。描いてないのに ……? その時。ガサッ、ゴゴゴーッ。画用紙が動き始めたーー! |
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上田のりこ著(本体1600円 星の環会)子どもの料理教室を開く上田のりこ先生が、初めて料理をする子どもたちのために書き下ろした本。野菜を切る、卵をわる、出汁をとるなど、料理には子どもがおもしろい!と感じることがいっぱい。親子で対話しながら、子どもが楽しく習慣的に料理することを目指します。 |
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谷口智則 作(本体1500円 文溪堂)クリスマスはサンタさんにとっても特別な日。なぜかって? それはプレゼントを配り終わったあと、ヒミツの楽しみがあるから!あるところに、100人のサンタクロースが住むまちがありました。サンタさんは100人みんなで協力してクリスマスの準備をします。そして、みんなにプレゼントを配り終わったあとは ……? |
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牧野鈴子 作・絵(本体1200円 文研出版)大きなもみの木に雪が降り積もり、星が照らす中、森番のおじいさんと小さな動物たちの晩さんが始まりました。今日は静かなクリスマスイブ。ボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞! |
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杉谷龍一 編/河本徹朗 絵(本体2500円 農山漁村文化協会)毎日使うえんぴつだけど、これって何でできているんだろう? 芯になる黒鉛や粘土は中国やスリランカ、ドイツなどから、軸は北アメリカの木をアジアで製材して日本に届いています。材料をたどっていくと世界旅行ができるぐらい。実際にえんぴつづくりにもチャレンジ! 身近な文房具をつくることから、世界の歴史や環境、課題も見えてきます。 |
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子供の科学編集部と手に職図鑑編集委員会 編(本体2600円 誠文堂新光社)”手に職”と呼べる職業を100種厳選しました。すべて実際にその職業で活躍している人に取材したので、適性、やりがい、年収の目安まで、ナマの声をまとめています。「調べ学習」に最適です。漢字はルビ付き。低学年のお子さんでも一人で読みすすめることができます。 |