「未来のはたらく大人たち」へ
子ども達に「夢はなに?」と聞いたら、なんと答えるでしょうか?
「学校の先生になりたい」「ITエンジニアになりたい」など、将来の仕事を想像している子ども達が圧倒的に多いです。
夢には、いろいろな意味や形があります。将来の仕事だけではなく、行ってみたい場所、挑戦したいことやかなえたい目標、あこがれの人に会うなど、“夢”には、たくさんのイメージがこめられています。その中で、自身の就きたい仕事を考えるということは、子ども達自身のキャリアを考える重要な材料の1つになっています。
『働く現場をみてみよう!』シリーズでは、子ども達の“夢”のきっかけになるかもしれないさまざまな仕事を紹介しています。実際にその仕事をしている人へのインタビューを通して、どんな場所で、どのように働いているのか、その人たちの夢は何なのかを教えてくれる仕事図鑑です。
シリーズは全3巻。職業名だけではわからない仕事の特長を、3つのテーマで紹介しています。『わたしたちが寝ている時間の仕事』では、航空管制官や天文台職員、看護師、高原レタスの生産者など、夜中から朝にかけて働き、わたしたちの生活を支えている仕事を紹介しています。『めったに行けない場所・環境の仕事』では、特殊な高所で働く技術者、南極で観測を行う隊員、深海を調査する潜水船のパイロット、医療や人道支援を行うスタッフなど、わたしたちがふだん行けない場所や環境で働く仕事を取り上げています。『伝統を守り・伝える仕事』では、庭師や杜氏(お酒をつくる職人)、宮大工、寿司職人など、日本の文化や伝統を守り、次の世代へとつなげていく仕事に注目しています。
今は、子ども達にたくさんの人や仕事に出会い、新しい発見を楽しんでもらえることが重要だと考えています。きっと『働く現場をみてみよう!』シリーズも、子ども達の未来への一歩を後押しするものになると思います。ぜひ手にとってさまざまな仕事に触れて欲しいと思います。
(たつた・りょう/パーソルキャリア株式会社 “はたらく”を考えるワークショップ開発者)
保育社
『働く現場をみてみよう!』(全3巻)
パーソルキャリア株式会社 “はたらく”を考えるワークショップ推進チーム・監修
定価各3,300円(税込)