“さがしています。こんな本”

月刊「こどもの本」2007年9月号より

障害について考える本 No.1

 帰宅途中で車椅子に乗った女性とよくすれ違います。麻痺のあるその人について「なんでああなってるの?」と3歳の娘に聞かれ、返事にまよいました。まず親が障害について考えてみたいと思います。どんな本がありますか。(東京都・母親)

ひとつぶのえんどうまめ

こうみょうなおみ/さく・え(BL出版 本体1500円)

ひとつぶの豆が花を咲かせるまでを描いた絵本。失明した作者が、絵の楽しさを伝えようと作った。手で触れて絵の輪郭を知ることができる。(小学低学年から)

健太がゆく!

ぼくは車イスの中学生
小松健太/著(旺文社 本体1238円)

NHKにんげんドキュメントなどで紹介され反響をよんだ脳性まひで車イス生活をしている「健太」と8人大家族の感動物語。(小学高学年から)

えがお、ときどき涙

シリーズ人間取材班/編・田村 章/文(旺文社 本体1238円)

4人の障害者をえがいた4編。友達に障害をもった子がいたらどうする? この本でそういう友達にあえたらやさしい心がもてるよ。(小学中学年から)

さっちゃんのまほうのて

たばたせいいちほか/共同製作(偕成社 本体1200円)

生まれた時から手の指がない先天性四肢欠損という障害を負って生まれたさっちゃんですが、傷つきながらも、現実を受け入れ歩き始めます。(5才から)

ぼくのお姉さん

丘 修三/作・かみやしん/絵(偕成社 本体1200円)

ダウン症のため、赤ちゃんのようにしか話せないお姉ちゃんが、はじめてのお給料で僕にごちそうしてくれた。障害を持つ子どもの心温まる物語。(小学高学年から)

「障害」ってなんだろう?

藤田雅子ほか/文・折原 恵ほか/写真(偕成社 本体2500円)

「障害は不幸か」「障害者の目ってなに?」など「障害」や「障害のある人」について、さまざまな角度からの考え方を紹介。(小学中学年から)

新ちゃんがないた!

佐藤州男/作・長谷川集平/絵(文研出版 本体1300円)

新ちゃんは小学5年生。この春から幼なじみの剛と同じ学校へ通うことになった。新ちゃんは4肢性マヒという障害をもっていた。(小学高学年)

わすれるもんか!

佐藤州男/作・福田岩緒/絵(文研出版 本体1200円)

母ちゃんといっしょに行ったギター演奏会。目の見えない正彦くんや、つっぱりの福井さんとの出会いは忘れられないものになった。(小学中学年)

てんじつきさわるえほんシリーズ

きかんしゃトーマスなかまがいっぱい

ヒット・エンタテインメント/監修(小学館 本体900円)

きかんしゃトーマスとゆかいな仲間たちを、隆起印刷と点字つきの楽しいイラストで紹介する絵本。にんきものたちのひみつを、ご家族一緒に楽しめます。(1歳から)

てんじつきさわるえほんシリーズ

ドラえもんあそびがいっぱい!

藤子プロ/監修(小学館 本体900円)

ドラえもんとのび太、おなじみのメンバーが繰りひろげる、点字つきのあそびの絵本。さがしっこあそびや迷路あそび、クイズなどを、楽しんでください。(1歳から)

ジローのあくしゅ

岸川悦子/作・つちだよしはる/絵(新日本出版社 本体1400円)

飼い主のおとうさんと災害被災者救援募金に取り組むボランティア犬・ジロー。交通事故にあい、後ろ足が不自由になってしまいますが—。(小学中学年)

海くん、おはよう

西原理乃/著(新日本出版社 本体1300円)

海くんは、わたしのかわいい弟。事故にあい、話すことも体を動かすこともできません。超重度障害児の海くんを通し、命の輝きを問いかけます。(中学)

だんご鳥

飯田朋子/作・長野ともこ/絵(新日本出版社 本体1500円)

知的障害をもつ、翔のねえちゃん・梓が、あすなろ学園を卒業。両親の営むラーメン屋で働きはじめるが、仕事に失敗してパニックに……。(小学高学年)

わたしのおばあちゃん

ヴェロニク・ヴァン・デン・アベール/文・クロード・K・デュボア/絵・野坂悦子/訳(くもん出版 本体1300円)

おばあちゃんが、アルツハイマー病にかかってしまった。そのときマリーは…。主人公は、大好きな家族の変化をやわらかな心で受けとめます。(小学低学年から)

夢色の絵筆

ハンディキャップをのりこえる少年画家・浅井力也の物語
遠藤町子/著(くもん出版 本体1100円)

生まれながら脳性まひの障害をもつ力也のひとり立ちは、1本の絵筆から始まった。少年と、その成長を支える母の愛を描くノンフィクション。(小学中学年から)

ぼく、がんばったんだよ

筋ジストロフィーの少年の旅
沢田俊子/著(汐文社 本体1300円)

筋ジストロフィーという難病をもつ和馬くんは、家族といっしょに阪急沿線を電車に乗らずに1駅1駅歩く旅を始めました。拍手をおくりたくなる本。(小学中学年から)

イルカにあいたい

こやま峰子/文・大島妙子/絵(国土社 本体1300円)

4歳のときムコ多糖症という難病と診断された正ちゃんの夢は、大好きなイルカに会うこと。いつしかそれはみんなの夢になり、小さな奇跡が起こります。(小学低学年から)

ハニーが盲導犬になるまで

キャロライン・アーノルド/文・リチャード・ヘウェット/写真・常陸宮妃華子/訳(国土社 本体1400円)

目の不自由な人を助けるために特別な役割を与えられたゴールデン・レトリバーの子犬、ハニー。厳しい検査や訓練を受けて、立派な盲導犬をめざします。(小学低学年から)

あいちゃんのそら

小林優華/作・絵(ひさかたチャイルド 本体1200円)

足が不自由で1度も自分の足で歩いたことがないあいちゃん。そんなあいちゃんが大好きな遊びとは…? 想像することの素晴らしさを描いた希望の物語。(3歳から)

バースデーケーキができたよ!

くぼりえ/作・絵(ひさかたチャイルド 本体1000円)

車椅子に乗った女の子のりえちゃんが、お母さんの誕生日にケーキ作りに挑戦します。幼い頃から車椅子生活をしている作者が体験を基に描いたおはなし。(3歳から)

未来をささえる福祉の現場

(全4巻)
高橋利一/監修(岩崎書店 揃本体11200円)

訪問活動犬をナビゲーター役に老人・児童・障害者福祉施設、障害者スポーツ施設を訪ねます。また、先進国の事例も学び、福祉のあり方を考えます。(小学中学年から)

ペカンの木のぼったよ

青木道代/ぶん・浜田桂子/え(福音館書店 本体800円)

体を動かすのも話すのも不自由なりんちゃん。でも幼稚園ではみんな友だち。ある日、友だちと先生の力を借りて、りんちゃんは木登りに挑戦!(幼児から)

もうどうけんドリーナ

土田ヒロミ/さく・日紫喜均三/監修(福音館書店 本体838円)

愛らしい子犬が、様々な訓練を受けながら成長し盲導犬になりました。盲導犬と眼の不自由な人との心温まる日常生活を描いた写真絵本です。(幼児から)

「自閉症」という名のトンネル

不安の国の萌音(もね)
日向佑子/著(福音館書店 本体1800円)

自閉症の子たちが暮らす閉鎖病棟の管理主義に、ひとりの保母がしなやかな勇気をもって立ち向かい、小さな“奇跡”の花を咲かせてゆきます。(小学高学年から)

目の見えない犬ダン

大西伝一郎/文・山口みねやす/絵(学習研究社 本体1200円)

「盲導犬は人を助けてくれるのに、目の見えない犬は、どうしてすてられるの?」子どもたちの声を通して、命の大切さを伝えます。(小学中学年から)

ど・ん・ま・い

青山季市/作・山口みねやす/絵(学習研究社 本体1200円)

過去の記憶に苦しむ年老いた元運転士と、ことばを失った少年との、鉄道ゲーム対決をめぐる心あたたまる感動の物語です。(小学中学年から)

きょうのぶにあったよ

いとうえみこ/文・伊藤泰寛/写真(ポプラ社 本体1200円)

はにかみやで人生にとても前向きな、のぶくん。1人の少年との出会いを通じて、生きること、障害をもつことの意味を考える、写真絵本。(小学低学年〜中学年)

学校つくっちゃった!

エコール・エレマン・プレザン/編(ポプラ社 本体1200円)

みんなで机に色をぬり、野菜を育て、作品をつくり…。学校ってこんなにおもしろかったんだ! ダウン症の人たちの小さな学校の日々を追う写真集。(小学低学年〜中学年))

ぼくって、ふしぎくん?

嶋田泰子/文・岡本 順/絵(ポプラ社 本体2500円)

ひろくんは小学1年生。すきなことならだれにもまけません。いま学校でも関心の高いADHDを含む発達障がいについて、理解が深まる本。(小学低学年〜中学年)

三河のエジソン

今関信子/文(佼成出版社 本体1500円)

事故で指を失ったことから、さまざまな自助具を発明するようになった加藤源重さん。源重さんの作る自助具は、障害者の心の不自由も自由に変えた。(小学中学年)

車いすのカーくん、海にもぐる

丘 修三/文(佼成出版社 本体1500円)

小学4年生のカーくんが、初めてダイビングに挑戦した。水中なら、車いすがいらないんだ! 「バリアフリー」の海で、カーくんが得たものは?(小学中学年)

今日もどこかでスペシャルオリンピックス

植松二郎/文・かみやしん/絵(佼成出版社 本体1500円)

知的発達障害者たちの国際的なスポーツ組織、“スペシャルオリンピックス”の活動を通して、ノーマライゼーションのあり方を問う感動実話。(小学中学年)

わたしの足は車いす

フランツ=ヨーゼフ・ファイニク/作・フェレーナ・バルハウス/絵・ささきたづこ/訳(あかね書房 本体1400円)

車いすで生活しているアンナが外へ出ると、同情と好奇心の眼差しばかり…。でも素敵なことだってありました。障害者理解が一層深まる絵本。(小学低学年から)

ベンとふしぎな青いびん

ぼくはアスペルガー症候群
キャシー・フープマン/作・代田亜香子/訳・木村桂子/絵(あかね書房 本体1300円)

ベンが、校庭で掘り出した青いびんのふたを取ると、中から白いけむりが出てきて…。アスペルガー症候群の少年をめぐる、心あたたまる物語。(小学中学年から)

車いすからこんにちは

嶋田泰子/著・風川恭子/絵(あかね書房 本体1300円)

内海さんは脳性マヒによる第1級障害者です。「障害もひとつの個性」と話す内海さんの生活ぶりや、講演の様子を伝えるノンフィクション。(小学中学年から)

水俣の赤い海

原田正純/作・箕田源二郎/絵(フレーベル館 本体1300円)

海が汚染され、魚に貝に猫に、人間に異変が! 水俣病に冒されながらも、自らの障害をのりこえて精一杯生きようとする若者の姿を描いた名作です。(小学高学年から)

みんなのボランティア大百科

子どもプラン21/編(フレーベル館 本体1500円)

さまざまなボランティア活動を約30箇所取材。実際に車イスにのったり、目隠しをして歩いてみたりと体験することで、より深い理解へとつながります。(小学高学年から)