日本児童図書出版協会

児童書出版文化の向上と児童書の普及を目指して活動している団体です

こどもの本

私の新刊
『今すぐ身につけたい サバイバルテクニック』 かざま りんぺい

(月刊「こどもの本」2011年11月号より)
かざま りんぺいさん

今だからこそ、親子で読みたい

 本書は、月刊誌『子供の科学』に二〇〇八年四月号から連載している、りんぺい先生とエビ君という二人のキャラクターが大活躍する「アウトドア・サイエンス・クラブ『アルキメデスの目デス!』」の中の、無人島編をもとにしてつくった本です。

 りんぺい先生が連載の中で、「アルキメデスがお風呂に入って『体積を測る』原理を見つけたように、ニュートンがリンゴが木から落ちるのを見て『引力』を発見したように、フランクリンが凧をあげて『雷は電気』であることを発見したように、本を見ているだけ、研究室や教室にこもり机の上で考えているだけでは、科学の本当の面白さはわからんのじゃ。研究室や教室を飛び出し、いろんな場所で実際に『やってみる!』のも、このクラブの特徴じゃ。生きていくための『技』も自然に身につけられるぞ。とにかく、ワシと一緒にドンドン外に出て一緒に始めよう!」と言い続けているように、「アウトドア・サイエンス・クラブ『アルキメデスの目デス!』」は…

○ 毎日の生活の中で起きる、「不思議」や「なぜだ!?」を行動して解明する
○ 手を使い、足を使い、身体を使い、頭を使って、生きていくための知恵や技術を自分のものにする…
を目標に連載を始めました。

 本書は、その連載の中から「生きていくための技・知恵」を中心に、災害時にも役立つようにまとめたものです。「火を起こし、水を手に入れる」「サバイバル道具づくり」「アウトドア料理」「ロープワーク」「救命・救難、決死のサバイバル術」「生き抜くための都市型サバイバル術」などなど、幅広いテーマで、マンガやイラスト、そして写真をたくさん使って、「誰にでもわかりやすく」、そして「誰にでもできる」ように工夫してあります。材料も特別なモノは使わず、身近にあるものだけで実践できるようにしました。

 生き残り、生きのびるための全ての技術が、この一冊の中に詰まっています。

 さあ、親子でお読みください!

(かざま・りんぺい)●既刊に『家族が仲良くなるための 極上キャンプ』(共著)、『手が脳を鍛える 作って遊べ!』(共著)など。

「えんまのはいしゃ」
誠文堂新光社
「今すぐ身につけたい サバイバルテクニック」
かざまりんぺい、えびなみつる・著
本体1,400円