こどもの本

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『まいにちつかう はしってすごい!』 少年写真新聞社

(月刊「こどもの本」2021年2月号より)
『まいにちつかう はしってすごい!』

はしのすごさを知ってもらいたい

柴山ヒデアキ 絵/谷田貝公昭 監修
2016年10月刊行

 この本は、給食時間の最中にあらわれた「はしお」と「はしこ」が、主人公の男の子にはしの持ち方や使い方を優しく教えてくれるお話です。はしを持つための練習、正しいはしの持ち方、「はさむ」「切る」「外す」などのはしを使ってできるさまざまなこと、やってはいけないいみばし(きらいばし)と話がすすんでいきます。

 はしを使った食事は、日本の伝統的な文化の一つです。子どもたちにはしを正しく持って楽しく食事をしてほしい、「はしってすごい!」と感じてほしいという思いがこの本のスタートです。制作にあたって、子どもたちが楽しみながら読みすすめていくうちに学べるように、説教くさくならないことを重視しました。また、正しいはしの持ち方を子どもたちに知ってもらうためには、もちろん絵も正しい持ち方でなくてはなりません。正確でわかりやすい絵であるように、絵を担当してくださった柴山ヒデアキさんとは、何度もやり取りをして、細部までとことんこだわっています。

 はしを持つための練習についても、1つの工程ごとに1ページを使って大きな絵で見せて、まだ文字が読めない年齢の子どもであっても、流れを追って見ていくだけでわかるようにしています。そうして、はしが正しく持てるようになったら、はしを使ってできるさまざまなこと、反対にやってはいけないはしづかいのことも、わかりやすい絵で取り上げています。

 監修者は、長年、保育や子どもの生活習慣、生活技術を研究されてきた目白大学名誉教授の谷田貝公昭先生です。巻末には、保護者の方にお子さんのモデルとなってほしい、親子で正しいはしの持ち方を目指してほしいという、谷田貝先生だからこそのメッセージを掲載しています。

 本書『まいにちつかう はしってすごい!』を含む「たべるってたのしい!」シリーズのコンセプトは「食べることが大好きな子どもを育てる食育絵本」。食べることの楽しさを子どもたちに伝え、子どもたちに身につけてもらいたいことを専門家の先生の監修を受けて、制作しています。子どもたち自身が、また、親子で一緒に楽しみながら読みすすめるうちに、自然に食べることの基本が学べます。シリーズ1は、はし、朝ごはん、好ききらいを、シリーズ2は、そしゃく、食事マナー、姿をかえる食べ物として大豆・大豆製品をそれぞれ取り上げています。本シリーズを読んで、食べることが大好きな子どもになってほしいと思います。

(少年写真新聞社 編集部)