こどもの本

私の新刊
『ハッピーイースター』  ヨシエ

(月刊「こどもの本」2017年4月号より)
ヨシエさん

ハッピーイースター!

 もうすぐ春ですね! 日本にいた時も英国に住んで六年になる今も、外が明るく暖かくなり色とりどりの花があたりに溢れるこの季節が私は大好き。

 さて、英国では学校の始まりが四月ではなく九月。なので春といえばのイベントは、入園、入学ではなく、イースター! イースターホリデーという名の祝日をはさむ春休みでもあるので、家族で出かける予定をあれこれ立てたり、イースター向けの可愛いたまごやうさぎ形のチョコレート、ひよこの形のグリーティングカードやパステル色のイースター飾りが溢れるお店のディスプレイに、気分もさらにウキウキしてきます。イースター好きな人は、イースターが近づくと友達や親子と集まり、それにちなんだお菓子を作ったり、たまごペイントやカード作りをします。

 わが家(アラン家)の過ごし方といえば、ご近所さん親子と集まって、通りの茂みのあちこちに隠したおもちゃやチョコレートのたまご探しをして「ハッピーイースター! よい祝日をね!」のあいさつを交わすのが毎年恒例。

 イースターホリデー中には、英国の親せきの家に集まり、またまた家の中や庭に隠したチョコレートのたまご探しを子ども達がして大はしゃぎ。私達大人はそれを笑顔で見守りつつ、ワインやビールで「ハッピーイースター!」と、子ども達に負けずに夜遅くまで盛り上がります(笑)。こう書くとただのパーティーイベントのようですが、普段から教会に通っている人達は、イースターにはキリストの復活への特別な礼拝をして、同じく家族や親しい人達でお祝いの食事を囲むそうですよ。

 イースターの楽しさを何度か経験してから、今回の絵本を描く機会に恵まれたのは、グッドタイミングでした。春の訪れをみんなで集まって楽しくお祝いして過ごす、そんなイースターの楽しさと可愛いデコレーションのアイディア、お話の中で当日のパーティー準備中にいたずら好きなうさぎがひき起こすドタバタ不思議な出来事とその顛末を、日本の皆さんにも楽しんでもらえたら嬉しいです!

(ヨシエ)●既刊に『ポンポルトンタン』『ギイドロとマレンカレン』『ツキミモザ』など。

「ハッピーイースター」
くもん出版
『ハッピーイースター』
ヨシエ・さく・え
本体1、300円